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中国語の基礎って何ですか?

中国語の基礎は発音です。文法は二の次です。(と、思っています。)

 

なぜなら、声調が不安定なだけで、びっくりするぐらい通じないのが中国語だからです。

 

私たちが学校で英語を習う時は通常、発音習得のための専門の指導を受けず、文法学習と同時並行で英語を読み始めます。

 

日本では英語圏のメディアがあふれていて、子供の頃からそれらを見聞きすることが簡単にできます。英語の発音のイメージをみんなが持っているから、専門の発音指導なしの英語教育が可能なのでしょうか?

 

しかし、中国語は状況が違います。自分自身で意識的にメディアやアプリなどを選択しない限り、中国語を聴く機会は得られません。

 

さらに、中国語の発音は、日本人の大人の耳には、「どうやって口を動かしたらよいか分からない発音」が沢山あります。

 

多くの語学スクールでは、発音指導にあまり多くの時間を割きません。受講者が飽きてしまわないように、文法と会話を早々に始めます。

 

習う側も英語の学習体験があるからか、発音に特化した指導を受ける重要性を感じることなく、中国語を学びはじめようとする方が非常に多いです。

 

私の教室にも学習歴2~3年の方がよくいらっしゃいます。皆さんのお悩みは共通で「通じない」ことです。

 

HSKの級を取得するために数千の単語と多くの文法事項を勉強した時間は、決して無駄ではありません。

 

でも、おびただしい単語や例文を黙読していたのか、または、まったく違う発音で読んでいたのだとしたら、それは、本当に「もったいない時間」です。

 

早く会話をしたい、級を取りたいという欲求は、ひとまず棚に上げて、まず、標準的な発音を身につけることが大事です。

 

発音さえ安定すれば、会話、朗読、SHK取得に舵を切って、思い切り中国語を楽しむことができます。