2017年コロナが流行する前、ある日、友達から連絡が来ました「台湾に行って美味しいお菓子をお土産に買ってきたよ!」私は大喜びで会う約束をしました。
当日、お菓子も気になりつつ「台湾どうだった?」と聞くと、「初めて行ったけれど、いいね、台湾! 私がオプショナルツアーで参加したドライバーさんが、また楽しい人で、おはよう、こんばんは、私は日本人です‥とか簡単な中国語を教えてくれたのだけど」と言ったところで、彼女は笑い出し、「あのね、びっくりするほどダメ出しの連続!『その発音じゃないよ』って何回も言われたの」と言う。
丁度、中国語を勉強しようと思い始めていた私は、ちょっと興味をそそられて、「中国語ってそんなに難しいの?」と彼女に聞くと「そうなのよ、そっくりな発音じゃないとダメらしいの、ただの挨拶なのに正しく言えないの。バスの日本人全員がダメだったの」とまた大笑い。
私が「中国語は、発音もちゃんとやった方がいいのかな?」と聞くと、「発音も、じゃなくて発音をやらないと、って感じだったよ。だって、バスの乗客みーんな違う、違うって言われて、私だけじゃなかったもの。‥ねぇ。もしかして、中国語やるの?」と尋ねられました。
「独学で始めようかなと思って」と言うと、「絶対学校に行った方がいいよ、喋らないとダメかもよ。あとこれがおすすめなの」と言って彼女は中国語学習アプリをささっと2つ携帯に入れてくれて、言葉通り本当に美味しいお菓子のお土産を渡して去って行きました。
そして、この彼女のエピソードが後にブーメランのように私に返って来るとは、この時は知る由もなかったのです。
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