今、青島出身のSさんに日本語をお教えしています。自己紹介で出身を説明する時のフレーズは「私は青島出身です。」とか「青島から来ました。」なのですが、彼女にこのフレーズを言ってもらうと、「私は、チンドゥから来ました。」と聞こえます。「青島」の部分の発音は中国語ネイティブならではの流暢さですが、中国語を学習したことがない日本人がこの発音を聞くと「青島(チンタオ)のことね!」とピンとこないのではないかと思います。
私が日本読みの「チンタオ」と言う時と彼女の中国語風の「チンドゥ」の聞こえ方の大きな違いは、私の「チンタオ」は4つの音が連続しているのが分かるのですが、彼女の発音は2つの音の連続に聞こえることです。
中国語の発音「青岛/Qing dao」は2つの漢字の発音、つまり、2つの音で構成されています。
ピンインをカタカナ読みをしてしまうと「岛/dao」は「ダオ」となり、「ダ」と「オ」は音としては分離されてしまいますが、一方で中国語の複母音は2つ、3つのアルファベットが連続していてもそれらを一つの音にまとめあげて発音します。
日本語母語話者が中国語をネイティブのようにしゃべるためには、複母音の発音の仕方にカギがありそうです。
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