私が中国語を話し始めた時、果たしてネイティブに通じるのかどうか?心臓ばくばくで中国の人たちに話しかけていました。
私が中国語の基礎を勉強した中国語研修学校では発音指導が厳しくて、話すスピードなんかより!声調のバランスとピンインの正確さ重視で話すことを徹底的に仕込まれました。
そんな私がいざ、中国語会話デビューを果たした時期、ほぼすべての人から言われたのが「あなたはいつもそんなにゆっくりしゃべるの?」や「母国語を話す時もそんなにゆっくりですか?」という言葉。
確実に通じているが、話すスピードが不自然だったのです。
そこで初めて気づいたのが話すスピードと発音のバランスの大切さ。
速く話そうと思っても口が動きません。いや、動けていないのは口だけではなく、脳の反応も。
体の芯まで仕込まれたことって、そんなに素早く軌道修正できないということも気づきました。また、訓練したことがないことはできないということも、この時、気が付きました。
幸い、私は発音が安定していたので(安定しなきゃおかしいくらいの厳しい特訓を受けたので)、その後、口のトレーニングをして徐々に話すスピードを速めていくことができました。
今は、ネイティブスピードとはいきませんが、通常のコミュニケーションに不自由しないくらいにはなりました。
今、日本の方に中国語をお教えしていて、あらためて感じるのは、発音の精度と速度のバランスについては、学習中盤から徐々に意識したほうがよいということです。
学習初期のころに発音をしっかり安定させた後に、ナチュラルスピード(ネイティブスピードではなく、自然なコミュニケーションがとれる速度)を意識して発話トレーニングをすることがおすすめです。
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